コラム

アートメイク 知識 アイラインアートメイク

アートメイクが似合う顔って?実はほとんどの人が「向いている」理由とデザインの考え方

アートメイクが似合う顔って?実はほとんどの人が「向いている」理由とデザインの考え方

「自分の顔にアートメイクは似合うのかな」「目が小さいから向いていないかも」「顔が濃いから眉を足したらうるさくなりそう」そんなふうに、“顔立ちそのもの”を理由に迷っている方は少なくありません。

結論から言うと、アートメイクが似合うかどうかを決めるのは、顔の造りそのものではなく、「どんな濃さ・どんな形・どこまで変えるか」といった設計の部分です。持病や体質の問題でアートメイク自体を控えたほうがよいケースを除けば、顔立ちだけを理由に「この顔にはアートメイクは似合わない」「あなたは適応ではない」となることはほとんどありません。むしろ、それぞれの顔の個性を生かしながら、「何もしなくてもそれなりに整って見えるライン」を探していくのがアートメイクの役割です。

「アートメイクと相性がいい」と感じやすい顔のタイプ

あくまで一例ですが、「やってよかった」と感じやすいことが多い顔のタイプには、次のような傾向があります。

  • 眉が全体的に薄く、表情がぼんやり見えやすい
  • 眉尻だけほとんど生えておらず、毎朝描き足している
  • 片方だけ眉がしっかりしていて、左右差が大きい
  • 唇の色が薄く、具合が悪そうに見られやすい
  • 目が優しめで、目元だけで存在感を出すのが難しい

いずれも、「顔の作りが悪い」という話ではなく、「生まれつきの毛量や色」「年齢による変化」で“ベースが不安定になっている部分”です。

こうしたパーツは、アートメイクで土台を整えておくと、「すっぴんでも最低限の形がある」「メイクしたときに仕上がりが安定しやすい」といった相性の良さを感じやすくなります。

「自分は向いていないかも…」と感じやすいパターン

一方で、顔立ちのせいで向いていないと思い込みやすいパターンもあります。

  • 顔立ちがはっきりしていて、これ以上足すと濃くなりそう
  • 目が小さめで、アイラインを入れるとキツく見えそう
  • 眉がしっかり生えているので、アートメイクは不要な気がする
  • 鼻や口元にコンプレックスがあり、そこばかり目立ちそうで不安

こうしたケースでも、「そのまま足すとやりすぎになる」だけで、「アートメイク=全部濃くする」必要はありません。たとえば、すでに眉がしっかりある方は、「足す」のではなく「足りない1〜2ミリだけ形を整える」「眉頭だけ薄く影を入れてつながりをなめらかにする」といった“整えるためのアートメイク”が向いていることもあります。

顔タイプ別・デザインの考え方の一例

顔立ちごとに、アートメイクをどう考えるかのイメージをざっくり表にしてみます。

顔の印象・特徴の例 よくある悩み デザインの考え方の一例
目鼻立ちがはっきりしている 何もしなくても派手に見られがち 眉は細くせず、あえて“抜け感”を意識したやわらかい形に
優しめの顔立ちで目が小さめ 眠そうに見られる・頼りなく見える 眉山を少しだけ締め、目元はまつ毛の間を埋める程度のライン
眉が濃く・太く、生えグセが強い 自分で整えると細くなりすぎてしまう 毛流れを前提に、欠けている部分だけをピンポイントで補う
顔全体が丸く、幼く見られがち 子どもっぽく見える・大人っぽくなりたい 眉尻の位置や角度を調整し、目元を少しだけ大人寄りに
唇が薄くて口元がさみしく見える 顔色が悪く見られる・写真でぼやける ベースの血色と輪郭を整え、メイクで足しやすい土台を作る

このように、「この顔にはアートメイクが似合わない」というより、「この顔立ちなら、こう整えると生きる」という発想で考えると、自分に合うラインが見つけやすくなります。

似合うかどうかを左右するのは「濃さ」と「余白」

アートメイクが似合わないように見えてしまう一番の原因は、「形そのもの」よりも「濃さ」と「余白のなさ」です。

  • 濃さ:もともとの眉や唇より明らかに濃い・太い
  • 余白:目や鼻・口との距離感を詰めすぎて、顔の中に“余裕”がなくなる

逆に言えば、

  • 自眉や素の唇より少しだけ整う程度の濃さ
  • 顔の中にきちんと余白を残した配置

この2つさえ守れば、顔立ちを問わず「その人の中で一番ちょうどいいライン」に落ち着きやすくなります。特に初めてのアートメイクでは、「ちょっと物足りないかな?」くらいの仕上がりから始めて、必要に応じてリタッチで足していくほうが、結果的に“似合う”方向へ近づきやすくなります。

アートメイクの適応かどうかを一緒に決めていく流れ

アートメイクは、専用の針と色素を使って皮膚の浅い層に色を入れていく医療行為です。そのため、日本では医師、または医師の管理下で看護師などの医療従事者が施術を行う必要があります。施術後には、一時的な赤みや腫れ、ひりつき、かさぶた、色が濃く見える期間などが生じる場合があり、通常は数日〜1〜2週間ほどかけて落ち着いていきますが、体質や基礎疾患、服用中のお薬によってはアートメイクを控えたほうがよいケースもあります。

アートメイクはタトゥーのように深く入れる施術ではなく、時間とともに少しずつ薄くなっていく前提ですが、「必ず完全に元の状態に戻る」とは言い切れません。だからこそ、「似合う顔かどうか」を一人で決めてしまうのではなく、カウンセリングで次のようなことを共有しながら、「あなたにとっての適応かどうか」を一緒に考えていくことが大切です。

  • 今の顔で気になっているポイント(眉・目元・口元など)
  • なりたい印象(やわらかく・きちんと・大人っぽく など)
  • 絶対に避けたい仕上がり(濃すぎる・職場で浮く・幼くなりすぎる など)
  • 持病・内服薬・アレルギーの有無

 

こうした情報をもとに、「どのパーツならアートメイクが向いていそうか」「今は見送ったほうが良さそうか」も含めて、一緒に整理していきます。

まとめ:似合う・似合わないを一人で決めつけなくて大丈夫

「自分の顔はアートメイクが似合わなそう」「顔が◯◯だから向いていない気がする」と感じている方の多くは、実は「やり方」と「濃さ」を変えるだけで、自然になじむラインが見つかることがほとんどです。顔立ちそのものが原因で“適応外”になるケースはまれで、むしろ大切なのは、「どんな印象でいたいか」「どこまで変えると自分が落ち着かないか」という、自分の感覚のほうです。

当院では、顔のタイプで向いている・向いていないと決めつけるのではなく、「今の顔のどこが好きで、どこが少し気になっているか」を伺いながら、その人ごとのちょうどいいラインをご提案することを大切にしています。「自分の顔にアートメイクは似合うのかな?」と悩んでいる段階でも大丈夫ですので、まずはカウンセリングで、そう思っている理由や不安をそのままお話しください。

よくある質問(FAQ)

  • 顔が濃いので、これ以上足したら変になりませんか?

    顔立ちがはっきりしている方ほど、「足す」のではなく「整える」イメージでデザインすると、バランスが取りやすくなります。濃さを足しすぎず、形を整えるだけで印象が安定するケースも多いです。

  • 目が小さいので、アイラインアートメイクは向いていないでしょうか?

    はっきりした太いラインではなく、まつ毛の間を埋める程度のごく細いラインであれば、目の大きさにかかわらず自然になじみやすいです。「キツく見えたくない」という希望も含めてご相談ください。

  • すでに眉が濃いのですが、それでも眉アートメイクをする意味はありますか?

    毛量がしっかりある方でも、眉尻だけ欠けていたり、生えグセで形が崩れていたりすることがあります。そういった部分だけをピンポイントで補うことで、毎朝のメイクやお手入れがラクになることがあります。

  • 丸顔で幼く見られがちです。アートメイクをするとさらに子どもっぽくなりませんか?

    眉尻の位置や角度、太さのバランスを調整することで、顔全体を引き締める方向に整えることもできます。「かわいさは残したいけれど、幼くなりすぎたくない」といったご希望も反映しながらデザインしていきます。

  • 「似合わないのでやめたほうがいい」と言われることもありますか?

    顔立ちの問題というより、体質や持病、生活環境の観点から「今は見送ったほうが安全」とお伝えする場合はあります。その際は、他の方法やタイミングも含めて一緒に検討していきます。

  • 友達やSNSの写真を見て、同じような眉にしてほしいとお願いしても大丈夫ですか?

    参考として見せていただくのは大歓迎ですが、そのままコピーするのではなく、お顔立ちや骨格に合わせて“あなたに似合うバランス”にアレンジする形になります。同じデザインでも、乗せる顔によって印象は変わります。

  • 自分で「似合う・似合わない」が分からないままカウンセリングに行ってもいいですか?

    むしろ、「自分ではよく分からない」という状態から整理していくのがカウンセリングの役割です。はっきりとした完成イメージがなくても、「ここが少し気になる」「こう見られたくない」というレベルからで大丈夫です。