2025.6.11 アートメイク
アートメイクをしているとMRI検査が受けられないって本当?その疑問、解消します!
アートメイクに興味はあるけれど、「MRI検査が受けられなくなるのでは?」と心配される方は少なくありません。インターネットやSNSでさまざまな情報が飛び交う中、何が本当なのか判断がつきにくいですよね。
実際、当院にも「MRIとアートメイクの相性は大丈夫ですか?」というご質問をよくいただきます。そこで今回は、アートメイクとMRI検査の関係について、正しい知識と安心のポイントをわかりやすくお伝えします。
そもそもなぜ?MRIとアートメイクの関係を正しく知ろう
MRI(磁気共鳴画像法)は、強力な磁場と電波を使って体内の構造を映し出す検査方法です。非侵襲的で体への負担が少ないことから、脳や脊髄、関節、子宮などの検査に広く活用されています。
ただしこの検査には「金属への反応」がつきもの。検査時にはピアスやネックレスなどの金属製品を外すよう指示されるのもそのためです。アートメイクで使用される色素の中にも微量の金属成分が含まれるため、反応のリスクがゼロではありません。
実は大丈夫!今どきのアートメイクならMRI検査もほとんど問題なし
現在、多くのクリニックで採用されているアートメイク用インクは、FDA(アメリカ食品医薬品局)やCE(欧州安全基準)によって安全性が認可された製品です。これらのインクに含まれる金属成分は極めて微量であり、MRI検査に大きな影響を与えることはほとんどありません。
つまり、「信頼できるクリニックで、安全性の高いインクを使用して施術を受けていれば、MRI検査も基本的に問題なく受けられる」と言えるでしょう。
検査前にやるべきことは?「医師への申告」が安心への第一歩
インクの安全性が高くても、検査を担当する医師にはアートメイクの有無を必ず伝えるようにしてください。過去にいつ入れたものか、どの部位か、どのようなインクが使用されたかなどの情報は、万が一に備えてとても重要です。
仮に何らかの違和感が検査中に生じた場合も、事前に医師が把握していれば、スムーズに対応できるため安心です。特にアイラインのアートメイクを施術している方は、まぶた周辺というデリケートな部位であるため、より慎重な判断が求められます。
要注意!アイラインのアートメイクはリスクが高め?
アートメイクの中でも、特に注意が必要とされているのが「アイライン」の施術です。目を開けた状態では、色素がリング状に配置されるため、電磁波による“誘導電流”が発生しやすくなり、それが原因で局所的な発熱が起こる場合があります。
そのため、アイラインのアートメイクをされている方は、検査前にその旨をしっかりと伝え、必要に応じて検査方法の調整などを相談するようにしましょう。
色素が安定するまで待って!施術直後のMRIはNGな理由
アートメイク施術直後の肌はとても敏感で、色素の定着もまだ不安定な状態です。この時期にMRI検査を受けることで、色素のにじみや仕上がりに悪影響が出る可能性があります。緊急を要する場合を除き、施術後は最低でも2週間はMRI検査を控えるのが理想です。
アートメイクを受ける時期と検査予定が重なる可能性がある方は、事前にカウンセリングで相談しておくと安心です。
まとめ
アートメイクをしていてもMRI検査は受けられます。
結論として、適切な施術とインクの選択、そして正しい情報提供を行えば、アートメイクをしていてもMRI検査は基本的に受けられます。
ただし、
- 使用されるインクの安全性を確認すること
- 検査前に必ず医師へ申告すること
- 施術直後のMRI検査は避けること
といった点を守ることが重要です。
当院では、MRI検査に支障をきたさない安全性の高いインクを使用し、施術前のカウンセリングでも万全のサポートを行っております。アートメイクをご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。