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薄くなってきたアートメイク、どう見直す?流行に振り回されない“再デザイン”の考え方

薄くなってきたアートメイク、どう見直す?流行に振り回されない“再デザイン”の考え方

結論:最初から“やり直しやすさ”を含めてデザインしておく

アートメイクは、一度入れたら一生そのままではなく、時間とともに少しずつ薄くなっていく前提の医療アートです。そのため、本当の意味で大事なのは「一回目の仕上がり」だけでなく、「薄くなってきたときに、どう足したり整えたりしやすいか」という観点も含めてデザインしておくことです。流行の形をそのまま乗せるのではなく、自分の骨格や表情に合わせた“ベース”を先につくっておくと、色が薄くなってきたときも、少しのリタッチで今の自分に合う形に整えやすくなります。

冬〜薄くなってきたときにチェックしたい3つのポイント

「そろそろリタッチしようかな」と感じたときは、なんとなく見た目だけで決めるのではなく、次の3つを簡単にチェックしてみるのがおすすめです。

濃さ

今の濃さが「ちょうどいい」のか、「物足りない」のか、「少し強すぎる」のかを、自分の感覚でざっくり言葉にしてみます。

鏡や写真で見たときに、「形自体は好きだけど、薄くなってきた」「前より形の好みが変わってきた」といった感覚がないかを確認します。

生活とのギャップ

仕事・育児・ライフスタイルが変わって、「今の生活には、もう少しナチュラルなほうが合う」「逆に、もう少しはっきりしていてもいいかも」と感じていないかを振り返ります。表にすると、こんなイメージで整理できます。

チェック項目 今の感覚の例 リタッチで考えたい方向性の例
濃さ 物足りない/ちょうどいい/強すぎる 今より足すのか、現状キープか、少し抑えるか
まだ好き/少し変えたい 角度・長さ・太さを微調整するかどうか
生活とのギャップ 今も合っている/今の自分には合っていない 職場・ライフスタイルに合わせて方向性を見直す

「全部気に入らない」ではなく、「どこが今も好きで、どこが変わってきたか」を分けて考えることで、再デザインの方向性が見えやすくなります。

流行より「自分の顔のベース」を基準にする理由

一度アートメイクを経験すると、「次のリタッチではもっと今っぽく」「流行の眉に寄せてみたい」と感じることもあると思います。ただ、流行の形や色は数年単位で変わっていくのに対して、アートメイクのベースは、薄くなりながらもある程度は肌に残り続けます。

そのため、「その年のトレンド」よりも、「自分の顔のベース」や「仕事・生活で求められる印象」に合わせてデザインしておいたほうが、結果的にリタッチもしやすく、長い目で見て後悔が少ないことが多いです。

トレンドは、メイクや髪型、服装で後からいくらでも足せるので、「アートメイクは顔のフレームのベース」「流行はメイクで調整」と切り分けて考えるのがおすすめです。

初回とリタッチで役割を分けるという考え方

薄くなったアートメイクをどうするか考えるときは、「初回」と「リタッチ」の役割を分けて考えると整理しやすくなります。

初回で作る“土台”

初回は、あくまで「土台づくり」として、自分の骨格や毛流れを生かしたベースを作るのが基本です。最初から濃く入れすぎず、「ちょっと物足りないかな?」くらいからスタートしておくと、薄くなってきたときに足す余白が残ります。

リタッチで整える“今の自分”

リタッチは、「今の自分の顔・年齢・生活」に合わせて、土台を微調整するタイミングです。たとえば、20代のときより眉尻を少しだけ下げてやわらかい印象にしたり、逆に少し角度をつけてシャープさを足したりと、「少しの違い」で印象を整えるイメージです。

こうしておくと、何度かリタッチを重ねても「前回の名残」が邪魔になりにくく、流行に振り回されずに自分の軸を保ちやすくなります。

再デザインの相談で伝えておきたいこと

再デザインを考えるときのカウンセリングでは、初回よりも「変化」と「今の本音」を伝えてもらうことが大切です。例えば、次のようなことをメモしておくと話しやすくなります。

  • 今のアートメイクのどこが気に入っているか(形・濃さ・左右差など)
  • 逆に、「ここは変えたい」と思っているところ
  • 初回施術のあと、生活や仕事、メイクの好みがどう変わったか
  • 周りからの反応(褒められた・濃いと言われた・特に何も言われない など)
  • 今回のリタッチで「変えたい度」と「変えたくない度」のバランス(大きく変えたい/ほとんど変えたくない など)

アートメイクは、専用の針と色素を使って皮膚の浅い層に色を入れる医療行為です。施術後には、一時的な赤みや腫れ、ひりつき、かさぶた、色が一時的に濃く見える期間などが生じることがあり、多くは数日〜1〜2週間ほどかけて落ち着いていきますが、体質や基礎疾患、服用中のお薬によってはアートメイクを控えたほうがよいケースもあります。

また、アートメイクは時間の経過とともに少しずつ薄くなっていく前提の施術ですが、「必ず完全に元の状態に戻る」とは言い切れません。だからこそ、「前回どうだったか」「今回はどうしたいか」を正直に共有しながら、一緒に再デザインを考えていくことが大切です。

まとめ:変える・戻す・あえて足さないも含めて選べるように

薄くなってきたアートメイクを見ると、「そろそろ濃くしなきゃ」と思い込みやすいかもしれません。でも本当は、「前回と同じ方向で整え直す」「少しだけ形や濃さを変えてみる」「あえてしばらく足さずに様子を見る」など、選択肢はいくつもあります。

大事なのは、流行に合わせることよりも、「今の自分がどう見られたいか」「どこまで変化すると落ち着かないか」という自分の軸を持つことです。当院では、初回だけでなく、薄くなってきた後の“付き合い方”も含めて、一人ひとりに合ったペースとデザインを一緒に考えることを大切にしています。

「このまま足していって大丈夫かな」「一度方向性を見直したい」と感じている方は、ぜひ一度、再デザイン前提のカウンセリングで今の本音を聞かせてください。

よくある質問(FAQ)

  • 薄くなってきたら、必ずリタッチしないといけませんか?

    薄くなった=必ず足さなければいけない、というわけではありません。今の濃さや形が生活に合っていると感じるなら、そのまま様子を見る選択も一つです。

  • 前回と全く違う形に変えることはできますか?

    残っている色や位置によって、どこまで変えられるかは変わります。大きく変えたい場合でも、何回かに分けて少しずつ方向転換していくことが多いです。

  • 流行の眉に寄せたいのですが、将来後悔しないか心配です。

    トレンドそのものをアートメイクで固定するより、骨格に合ったベース眉を作り、流行はメイクで足すほうが後から調整しやすくなります。

  • リタッチはどのくらいの間隔で受けるのがいいですか?

    肌質や色、ライフスタイルによって個人差があります。「何年ごとが正解」とは言えないため、「気になり始めたタイミング」で一度相談していただくのがおすすめです。

  • 一度濃くしすぎた気がしているのですが、次のリタッチで自然にできますか?

    今残っている色の上から、濃さを抑えたデザインで整え直すことで、印象を和らげられる場合もあります。限界もあるため、「どこまでなら調整できそうか」は診察で確認します。

  • 初回の仕上がりがイマイチだった場合、別のクリニックで再デザインをお願いしてもいいですか?

    可能な場合もありますが、どのような色素・デザインで入っているかによって対応が変わります。施術履歴が分かる資料や写真があれば、カウンセリング時に持参するとスムーズです。

  • しばらく放置してから何年か後に再デザインしても大丈夫ですか?

    年数が空いた場合でも、肌の状態や残っている色味を見ながら、あらためてデザインを組み立てていくことは可能です。その際は、年齢や生活の変化も含めて、一緒にベストな形を考えていきます。